30代半ばにして歌舞伎を一人で観に行ってみた!

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歴史
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時折、月末日曜日夜の八時にNHKで「古典芸能への招待」という番組が放送されています。夏頃だったか、たまたまチャンネルをその番組に合わせると、歌舞伎が放送されていました。

何気なしに見ていたら、特になんの解説もなく中身が理解でき、知らない間に3時間まるまる見ていました。

「歌舞伎ってこんなにおもしろかったっけ!?」

30代後半にして歌舞伎に興味が出るなんて、まさかね・・・・?と思って秋に放送された同番組の歌舞伎を見ると、これまた面白い

どうしちまったんだい、俺!?と不思議に思ってたら、歌舞伎を生で観たいという衝動に駆られ、12月の京都南座「吉例顔見世興行」を予約してました(笑)

初めての歌舞伎という事で、私と同じように観たいけど、初めてで不安なの・・・・と思ってる方に私の初心者目線でいろいろ解説してみたいと思います

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まずは「歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人(かぶきびと)」をみよう

kabukibito

片岡仁左衛門、市川海老蔵や片岡愛之助、中村橋之助、そういった有名な役者さん達の歌舞伎は、松竹株式会社が取り仕切って興行しています。

まずは、松竹株式会社の運営するサイト『歌舞伎美人(かぶきびと)』を見ましょう。

興行は、

  • 歌舞伎座
  • 新橋演舞場
  • 大阪松竹座
  • 京都四條南座

が主です。その他は地方巡業として博多座、金丸座(香川県琴平)などがあり、また、有名ホール等で行われる場合もあります。

家の近くの公演情報を参照して、行きたい劇場、日程を決めましょう。

チケットは簡単なWEB予約がオススメ

WEB松竹

チケットの購入には、WEBか電話がありますが、この私のサイトを見られている方なら、きっとWEBでやられるでしょう(笑)

チケットWEB松竹のページで購入ができます。ID・パスワードを登録して、行きたい劇場、日時を選びます。映画のネット予約のように座席指定もできますんで、チケット売りだし日にネットで買いましょう!

歌舞伎という性格上シニア層が多いので、私のような若い世代は、ネット予約を駆使すれば、きっといい席がとれるはず(笑)と言ったら怒られるでしょうか・・・。^^;

購入後、クレジット決済すると、チケットは歌舞伎座に併設されているチケット券売機で受け取ります。当日開演前までにチケットを受け取りましょう。決済したクレジットカードが必要なので忘れずに!

座席は初めてなら3等席で充分!

かなり迷ったのが座席。初めてだから値段が張るけど良い席にしようか、初心だから最初は後ろの席にしようか、思案・・・。

私は京都四條南座だったのですが、ネット上には2等B席の3Fの隅が良いとあったので、そうしてみました。後でも述べますが、3Fといっても役者さんの顔の表情も全然見えるし、双眼鏡なんかもいらない。見得を切った時の目の動きも見えます。

初めて行った後、初心者の私が次に行くのであれば、全体を見渡せる3Fの中央付近が良いと思います。

値段の話をするのを忘れていました。劇場や演目によっても違うのでしょうが、かなり差があります。今やっている、予定されている興行を参考にしますと、

 

歌舞伎座(十二月大歌舞伎)

1等席18,000円

2等席14,000円

3階A席6,000円

3階B席4,000円

1階桟敷席20,000円

 

新橋演舞場(初春花形歌舞伎)

一等席15,000円

二等A席7,000円

二等B席5,000円

三階A席5,000円

三階B席3,000円

桟敷席16,000円

 

大阪松竹座(壽初春大歌舞伎)

一等席16,000円

二等席8,000円

三等席5,000円

 

京都四條南座(吉例顔見世興行)

一等席 25,000円

二等席A 12,000円

二等席B 9,500円

三等席 7,500円

四等席 5,500円

特別席 27,000円

 

私が行った京都四條南座が異常に高い・・・・^^; 次行くなら2等席Bの真ん中にいきます。もしくは、大阪松竹座に行くかなぁ。松竹座の3等席で十分だ・・・

 

12月21日(月)吉例顔見世興行へいざ行かん!

12月21日(月)の夜の部16:45の吉例顔見世興行のチケットを取得し、会社は午後休みをとっていざ、参る~!

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場所は四条大橋を東に渡った所スグです。ワクワクがとまらない。

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正面には演目を描いた絵(?)が飾られており、役者さん名が入った立て看板も!多分、立て看板とか言う名前じゃないんでしょうけど・・・初心者なんで勘弁。

 

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私の行った時の演目は、

  • 信州川中島合戦
  • 中村鴈治郎襲名口上
  • 土屋主税(つちやちから)
  • 勧進帳

でした。かなり、海老蔵(弁慶)と愛之助(富樫)が見たかったのでそれを楽しみにしてました。メインは中村鴈治郎さんの襲名なんでしょうが・・・すいません^^;

 

京都四條南座の中はこんな感じ

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開演30分前くらいになると、正門が開いていました。解説を聴きながら鑑賞するためのイヤホンも貸し出されています。古語の言い回しが苦手な人は、こちらを借りることを勧めます。

私は、中高生と古典が好きだったので、だいたい聞き取れますんでイヤホン不要!!イヤホンがいるかどうかは、何回かNHKの歌舞伎を見て副音声無しで聞けるかどうかで判断すると良いかと。

 

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座らない(高くて座れない)のですが、一等席がある1階からの眺め。舞妓さん、藝妓さんが多いです。何かのツテなんでしょうか。

 

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私が座った3階。実際は写真右上の後ろ向きに立っている女性の隣に座りました。結構見えるもんです。

 

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自席からの眺め。思いっきり体を伸ばせば全体が見えますが、右端が微妙に見えません。進行上、なんにも困らないのですが、少し右側からの声が聞こえにくいです。ほんのすこしだけです。

双眼鏡なんか全然いりません。物凄く近くに見えますよ~。3階席とは言え、侮れません。

 

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自席から見た同じ3階の真ん中当たりを写しました。3階の真ん中が一番見やすいと思います。全体見えますし。後ろの方でもそんなに支障はないんじゃないでしょうか。

 

演目の感想

信州川中島合戦(輝虎配膳)

ストーリーはこちらのサイトが非常にわかりやすいので、参照頂きたいのですが、山本勘助の母越路と長尾輝虎の掛け合いが面白いこの演目。

イヤホン無しでは結構厳しかったが、チラシに書かれていた演目の要約に助けられ、内容はわかりました。

 

口上

中村鴈治郎襲名披露ということで、有名俳優がずらりと並んで、ひとりずつ口上を述べる。殆どの人が、「兄さん(新鴈治郎)には夜、色々お世話頂き・・・」と言っており、笑いを誘っていました。

どんなけ夜遊び好きなのか・・・(笑)

 

土屋主税(つちやちから)

これ、忠臣蔵のサイドストーリー的なお話なんですが、これもこのサイトを参照下さい。よくわかります。

思わず、私、この演目で感涙してしまいました。良かったです。片岡仁左衛門の大高源吾がカッコイイ。これ、12月26日(日)のNHK『古典芸能への招待』で放送されますので、ぜひ見て下さい。ほんと、感動!

 

勧進帳

義経が落ち延びて安宅の関を弁慶と通る際、関守の富樫と問答するという有名なお話。弁慶役の市川海老蔵が圧倒的に存在感があり過ぎて、ビックリしました。

見得を切るシーンが何度かありますが、目の動きがスゴイ。最後の花道を飛び六方で義経を追いかけていくのも、拍手喝采でした。

 

全演目が終わったのは、21:15くらいでした。16:45~21:15とは、エライ長丁場。弁当は、18:30頃の30分休憩で食べられます。事前に私は高島屋の地下で1000円の弁当を買っていました。全然問題なしです。

歌舞伎座付近の弁当は2000円を優に超えてくるのでご注意を。

 

さいごに

大したコメントもできていませんが、初めて歌舞伎を生で見ましたが、興奮冷めやらず、また見に行きたくてしょうがありません。次は大阪松竹座に見に行きたい。また行ったらブログに載せてみたいと思います。

初めていこうと思われている方には、以下のことをオススメします。

歌舞伎データベースであらすじ確認

歌舞伎は、ある程度あらすじがわかっていないと細かい状況などがわからない場合があります。かと言って、毎回イヤホンを聞いていたのでは興ざめ。

歌舞伎演目案内というページがあり、事前に内容をざっとでも知っておくのが良いと思います。あまり細かく見てしまうと、ネタバレし過ぎて面白くないかも知れませんが、少しだけでも調べておくと、より楽しめるのではないかと思います。

役者の顔や家系を知ろう

出ている役者の生い立ちや、家系を知るとより歌舞伎を知ることができると思います。

歌舞伎俳優名鑑を見ると、家系毎に体系だって役者の情報を知ることができます。歌舞伎を見に行かれる前に、役者さんの情報を仕入れておくとより感情移入できるでしょう。

 

気づけば3500字ほど書いていましたが、ますます楽しくなってきた自分がいます。30歳半ばにして、歌舞伎を知っていれば、老後もそのまま継続して歌舞伎鑑賞できるので良いかもしれない(笑)

 

年末年始に1回、初夏に1回の年2回くらい見ることができたら・・・・と個人的に目論んでいますが、まずはお金を貯めないといけませんね。結構な出費なので。次回はいつ行けるのかわかりませんが、楽しみにしています。

 

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