私は小学5年生で家の近くの寺子屋のような塾に通い始めたんですが、その塾にはPC9801シリーズのパソコンが5台ほど並んでいて、テトリスなど当時流行っていたゲームをやらせてもらっていました。
ゲームだけではなく学習用のパソコン教材もあり、時折それで勉強することもありました。今から30年前程の話ですが、当時塾の先生から「これからはコンピュータの時代なのでブラインドタッチ位はできるようになっておかないとあとで困る」と言われ、半ば強制的に生徒はほとんどみんなキータッチの練習をやらされていました。
ブラインドタッチは、ご存知の通りキーボードを見ることなしにキーを入力することですが、今思えば先生には先見の明があり、その時練習していたおかげで、キーボードを見ること無くとてつもない速さでブラインドタッチができているのですがやっていなかった事を思うとゾッとします。
私の子供も同じくらいの年齢になってきたので、ブラインドタッチをやらせようと思うのですが、いつ、何歳くらいにキータッチ練習をさせるべきなのか、またどのようなソフトが有効なのかを調べてみました。
ブラインドタッチは差別用語?
私の世代では、キーボードを見ないで打つのを「ブラインドタッチ」と呼んでいました。ただ最近は「タッチタイピング」とか「ノールックタイピング」と呼ばれています。
一般的に使われているのは「タッチタイピング」でしょう。
「ブラインドタッチ」が使われなくなったのは、「ブラインド(blind:盲目)」が視覚障害者に差別的であるからということのようです。気にし過ぎの感はありますが、タッチタイピングを使うようにしましょう。以下、タッチタイピングで名称を統一します。
タッチタイピング は何歳から練習すべきか
これだけパソコンが普及すると、大人になってからタッチタイピングを練習するには遅く、もっと早い段階で慣れておく必要があります。じゃあ、いつからタイピング練習をするべきなんでしょうか。
アメリカの職業訓練校のセラピストは下記の中で、
- 目と手をそれぞれ組み合わせて動かす事ができる時期である小学校4年生くらいからやるべき
- それまで何もしないというわけではなく、指一本でもいいので、右左それぞれの指でタイピングをすることに慣れる
が良いことだと伝えています。指の大きさもその頃からキーボードに合ってきますし、私も時期としてはそのくらいから始めるのがベストだと思います。
(参考 Education World『Keyboarding Skills: When Should They Be Taught?』)
タッチタイピングができないとどれくらい時間的に損してしまうのか
タッチタイピングをやるべきだとは思いますが、そもそもタッチタイピングをする人と、しない人でどれ程の機会損失があるんでしょうか。
タッチタイピングが速い人だと1分で300字打つことができますが、キーの位置を覚えておらずタッチタイピングができない人や、そもそもキー入力が遅い人は、1分15字くらいしか打てません。
また、そういう人は入力が遅すぎてイライラしてしまい、途中で入力を諦めてしまったりもするでしょう。
こう考えると、大人になって10000字を毎日入力するような仕事をした場合、入力の速い人は30分、遅い人は11時間もかかってしまいます。こう見るとかなり極端ですが、1分300字入力できる人と200字の人でもかなりの差がでてしまい、長い年月で見るとタッチタイピングができる人とそうでない人の間には非常に大きな時間的なロスがあると言えます。
ですんで、早いうちからタッチタイピングに慣れ、少しでも速くキー入力できるようにすべきです。
高校や大学のレポートも基本的にパソコンでWordやExcelを駆使するので、中学校在学中にはタッチタイピングをマスターしておくべきでしょう。
タッチタイピングの練習に良いソフトはこれだ!
タッチタイピングの練習は毎日コツコツ10分ほどで良いのでやっていくことが重要です。飽きなければ1時間でも続けると良いのですが、それほど面白くない単純作業なので継続してやるのは難しいと思います。
毎日どれくらいの成果が現れたのかがわかるような、タイピングソフトをおすすめします。
E-typing(ブラウザ)
ブラウザから無料で利用できるタイピング練習ソフトです。AdobeFlashPlayerが使えれば利用可能です。ちなみに私が腕試しレベルチェックをしてみましたが、どうやらかなり速いようです。とりあえず、自慢しておきます(笑)
(自慢スクショ・・・)
【E-typing 公式ホームページ】
Mikatype[ミカタイプ](フリーソフト)
私が小学校5年生の時に、塾の先生からやらされていた(笑)フリーソフトです。未だに健在していますが、さすがに昔からあるのでこなれています。
ただ、約30年前からMS-DOSのフリーソフトだったのが、Windowsでも使えるようになっただけで、見た目は全然進化していません^^;
でも、実績はあるのでタッチタイピングをマスターするにはもってこいのフリーソフトです。
【美佳のタイプトレーナ 公式ホームページ】
特打ヒーローズ 名探偵コナン(ソースネクスト)
私の子供が小学4年生なので、タッチタイピングを教えたいのですが、飽き性なのできっとミカタイプではもたないだろうと思い、タイピングソフトを探しているとソースネクストから発売されている『名探偵コナン』を発見しました。
ソースネクストなので値段も安く、題材がコナンですんで子供も大好きですし、やる気を引き出せます。
合計11のステージからなり、声優ボイス・アニメーションもあるので、楽しみながらタイピングを練習することができます。
定価も1,886円とお安い!!
最後にタッチタイピングで特に注意すること
タッチタイピングを練習するにあたって特に注意して欲しいことが、さっきも一部書きましたが、
- 毎日10分でも良いので継続的にすること
- パソコンに慣れさせること
です。最近の子供は、スマホやタブレットには慣れていますが、パソコンを使うという習慣があまりないのでパソコンを起動すること自体、億劫になってしまいます。
もし可能なら、パソコンのゲームで釣るなり何なりして、パソコンに普段から慣れさせることが重要です。また継続的にタイピング練習をさせることが上達のカギですので、10分でも練習させてみて下さい。一ヶ月もあれば、かなりの速度で入力できるようになっているはずです。
ある程度慣れてきたら、チャットに挑戦するとさらに速度が上がっていくと思います。是非チャレンジしてみてください!
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